ミニクーパーF56・F55は中古で買い?前期・後期(LCI)の違い

ユニオンジャック柄のテールランプが見える第3世代ミニクーパーのイメージ

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新車のミニクーパーは400万円前後から。手が届きやすい中古のF56が気になって、調べ始めた方も多いはずです。

結論から言うと、F56・F55は「今のミニらしさ」と「中古の買いやすさ」のバランスがいい世代です。ただ、前期と後期で中身が少しずつ違い、年数のたった個体は整備の履歴で差が出ます。

ここでは、F56の見分け方と、中古で選ぶ時にどこを見ればいいかを順番に見ていきます。

目次

F56・F55ってどの世代のミニクーパー?

F56はBMW製MINIの第3世代の3ドアです。同じ世代の5ドアがF55で、どちらも2014年に日本に入ってきました(F56は2014年4月発売・メディア情報)。

先に結論

F56・F55は、2024年3月に今の第4世代(3ドアF66・5ドアF65・EVのJ01)が出るまで売られていた1つ前の型です。中古で「ひとつ前のミニ」を探すと、ほとんどがこの世代になります。

歴代の流れの中で見ると、F56の位置はこうなります。

世代開発コード日本での販売この世代の特徴
初代R50/R532002年〜BMW製MINIの始まり
2代目R56(3ドア)2007年〜2014年初代の形を受け継いだ改良型
3代目F56(3ドア)/F55(5ドア)2014年〜5ドアが初めて登場
4代目(現行)F66/F65/J012024年3月1日〜円形ディスプレイ、EVが3ドアに

年は公式リリースとメディアの情報によります。歴代全体の流れはミニクーパーの歴代モデル一覧でまとめています。

「F56」は車検証には書かれていない、BMWの開発コードなんです。車検証の型式欄には、アルファベットと数字を組み合わせた別の記号が入ります。

例えば「XM15」「XS15」「XS20」「XV15MW」のような記号です。末尾の数字は排気量の目安で、15なら1.5L、20なら2.0Lのクラスを指します。

型式とボディ・グレードの対応は車検証で

どの記号が3ドアか5ドアか、どのグレードかは、年式でも変わります。この記事では対応表を断定しないので、気になる車は車検証の型式と車台番号を販売店に見せてもらい、F56・F55世代かどうかを確かめてみてください。

前期・後期(LCI)・LCI2は何が違う?

F56は売られていた10年近くの間に、大きな改良が2回ありました。BMWでは改良後の型を「LCI」と呼ぶので、中古車の広告でもよく見かけますよね。

『前期と後期、どっちを選べばいいの?』と迷う方は多いです。メディアの情報をもとに、違いをざっくり並べるとこうなります。

区分時期の目安見分けやすいところ
前期2014年〜2018年頃テールランプが丸みのある普通のデザイン
後期(LCI)2018年頃〜2021年頃テールランプがユニオンジャック柄に
LCI22021年頃〜2024年フロントの枠やバンパーがすっきりした顔つき

時期は日本での切り替わりの目安で、在庫の登録月によって前後します。

F56の前期・後期・LCI2の見分け方をまとめた図解

いちばん分かりやすいのは、後ろから見た時のテールランプです。ユニオンジャック柄なら後期以降と考えてよく、前期は普通の形をしています。

例えば、同じ「平成28年式」なら2016年の登録なので前期にあたります。年式の数字だけで決めつけず、写真のテールランプも一緒に見ると間違いが減ります。

中身では、後期の途中からトランスミッションが7速DCTに変わったと言われます。前期はトルコン式のATなので、乗り比べると変速の感じが少し違うんです。

前期と後期で迷った時に見るところ
  • テールランプがユニオンジャック柄かどうかを写真で見る
  • 車検証の初度登録年月を確かめる
  • トランスミッションの種類(ATかDCTか)を販売店に聞く
  • ナビやコネクテッド機能が年式でどう違うかを確かめる

新しいほど装備は充実しますが、そのぶん価格も上がります。予算の中で「どこまで新しさにお金を払うか」を決めておくと選びやすいですよ。

年式ごとの装備は実車で確かめる

同じF56でも、ナビの画面サイズや運転支援の内容は年式とグレードで違います。広告の装備欄だけで判断せず、気になる機能は実車で動かしてみてください。

現行のF66と比べて何が違う?

『どうせ買うなら新型のほうがいいのかな』と思う方もいますよね。F56と今の第4世代の違いを、分かっている範囲で並べてみます。

項目F56・F55(第3世代)F66・F65・J01(第4世代・現行)
グレード名ONE/Cooper/Cooper S/JCWC SELECT/C/S/JCW
ディーゼルCooper D/Cooper SD があったハッチバックに無い
マニュアル車6速MTがあった無い(ガソリンは7速DCT)
電気自動車ハッチバックに無い(日本)E/SE/JCW E(3ドアのみ)
メーター運転席の前にメーターありメーター無し、円形有機EL(直径240mm)とヘッドアップ表示
新車価格新車は無い(中古のみ)3ドア 365万〜540万円、5ドア 377万〜487万円

現行の価格はメーカー希望小売価格・消費税込(ガソリンは2026年3月以降生産車両の公式価格表)です。

いちばん大きな差は、運転席まわりの作りです。F56はメーターと物理スイッチが並ぶ、いわゆる「クルマらしい」操作感でした。

現行は画面が丸いディスプレイ1枚に集まっていて、操作の多くを画面でします。どちらが使いやすいかは好みが分かれるので、両方に座ってみるのがおすすめです。

F56を選ぶ良さ
  • 新車より手頃な価格で探せる
  • 6速MTやディーゼルなど選べる種類が多い
  • 物理スイッチが多く、操作が直感的
F56で気になるところ
  • 年数がたち、修理が出やすい時期の個体もある
  • 新車保証はすでに切れている車が多い
  • 運転支援の装備は現行より少ない

MTやディーゼルにこだわりがあるなら、F56は今でも選ぶ意味がある世代です。MTの話はミニクーパーにマニュアル車はある?で詳しく書いています。

現行の中身はミニクーパー新型(F66・F65・J01)の特徴で見られます。

F56で気をつけたい故障の傾向は?

ここが中古選びでいちばん大事なところです。F56は新しくても数年、古い個体は10年近くたっています。

よく話題になるのは、年数や距離で手が入りやすい部品です。どの車にも出るわけではありませんが、知っておくと見るべき場所が分かります。

部位よく聞かれる症状確かめ方
冷却系(ウォーターポンプ・サーモスタット)冷却水のにじみ、減り、警告の点灯記録簿の交換歴、下回りのにじみ
エンジンまわりのオイル漏れガスケット類からのにじみ、焼けたにおいエンジンルームと下回りを見る
トランスミッション変速時のショック、発進のぎくしゃく試乗で低速の発進と停止をくり返す
電装品窓、エアコン、警告灯の不調全部のスイッチを実際に動かす
足回りブッシュの劣化による異音段差を越えた時の音を聞く

修理費は部位と店で大きく変わるので、ここでは金額を決めつけません。目安はミニクーパーの故障しやすい箇所と修理費の目安を見てみてください。

F56の中古で確認する場所をまとめた図解

『安い個体ほど危ないの?』と心配になりますよね。価格の安さそのものより、整備記録がそろっているかどうかのほうが大事なんです。

お店では、こんなふうに聞いてみると状態がつかみやすくなります。

「冷却水まわりやオイル漏れの修理は、今までにしていますか?」
「記録簿を見ると、5万km前後でウォーターポンプを交換しています」

交換歴がはっきりしている車は、次にどこへ手を入れるかが読みやすくなります。逆に記録が無い車は、買った直後の出費を見込んでおきましょう。

記録簿が無い格安車は慎重に

相場より極端に安く、整備記録も無い個体は、買ったあとの修理で結局高くつくことがあります。総額だけで飛びつかず、保証の有無と一緒に比べてみてください。

F55(5ドア)を選ぶ時に見ておきたいこと

F55は、F56の後ろを伸ばして後席ドアを付けた5人乗りです。家族で乗る方には頼もしい存在ですよね。

ただ、F55は後席に人を乗せる使われ方をしていた車が多いはずです。後席の座面の汚れやシートベルトの戻り、ドアの開け閉めの重さも見ておくと安心です。

『3ドアと5ドア、中古だとどっちが安いの?』と聞かれることもあります。これは年式と台数で変わるので、同じ年式・同じグレードで並べて比べるのが近道です。

中古で買うなら狙い目は?

F56の中古は、年式・グレード・ボディ・走行距離でかなり値段が変わります。目安としては100万円台から300万円台まで幅があり、時期と地域でも動きます。

決まった相場は無いので、選び方の軸を先に決めておくと迷いにくいです。

こんな人狙いどころ理由
予算を抑えたい前期のCooper(1.5L)価格がこなれていて台数も多い
見た目の新しさがほしい後期(LCI)以降ユニオンジャックのテールランプ
長く安心して乗りたいLCI2の認定中古車年数が浅く保証を付けやすい
家族を乗せるF55(5ドア)5人乗りで後席の乗り降りが楽
走りを楽しみたいCooper S・JCW、6速MT2.0Lターボや手で変速する楽しさ

予算と使い方から逆算すると、候補はかなり絞れます。

走行距離も見ておきたいところです。年式のわりに距離が少なすぎる車は、長く動かしていなかった可能性もあります。

『距離が少ないほうが安心でしょ?』と思いますよね。ただ、車はある程度動かしていたほうが調子を保ちやすいとも言われます。距離の数字だけでなく、点検をどれだけ受けてきたかとセットで見てみてください。

3ドアと5ドアのどちらにするかで迷うなら、ミニクーパー3ドアと5ドアの違いも参考になります。現行の数字での比べ方ですが、使い勝手の差はF56とF55でも考え方は同じです。

保証を重視するなら、認定中古車の「MINI NEXT」も候補になります。「MINI NEXT保証」と「MINI NEXT延長保証」を合わせて、最大4年・走行距離無制限の保証が付きます。

『認定中古車は高いからなあ』と感じる方もいますよね。ただ、F56のように修理が出始める年数の車ほど、保証の価値は大きくなります。

違いはミニクーパーの認定中古車は高い?で比べています。

F56の中古を探す手順
  1. 3ドアか5ドアか、グレードと予算を決める
  2. 前期か後期以降か、見た目と装備で優先を決める
  3. 条件を絞って在庫を並べ、同じ条件の価格帯をつかむ
  4. 気になる車の整備記録と保証の有無を確かめる
  5. 試乗で発進・停止と段差の音を確かめる

税金も見ておきましょう。2019年10月1日以降に初めて登録した自家用車なら、自動車税は1.5L(Cooper)で年30,500円、2.0L(Cooper S・JCW)で年36,000円です。

それより前に登録された車は税額が違い、初度登録から13年を超えると税額が重くなります。古い年式ほど、この点も維持費に入れて考えておきましょう。

条件を決めたら、在庫を年式・走行距離・保証の有無で絞ってみると、選べる車がはっきりします。

MINI買いたいドットコム

MINIの値段、先に相場を見ておく

今の車の買取相場と、MINIの値引き・総額の目安を先に知っておくと、商談で迷いにくくなります。

無料今の車の買取相場を調べる

※相場は年式・走行距離・状態で変わります。

新車と比べてどれくらい安く買えるかは、新車側の値引きも関係します。新車の交渉の考え方はミニクーパーの値引き相場と限界額で書いています。

よくある質問

ミニクーパーのF56とF55の違いは何ですか?

どちらも第3世代で、F56が3ドア、F55が5ドアです。5ドアのほうが全長とホイールベースが長く、5人乗りです。

F56の後期(LCI)はどこで見分けられますか?

いちばん分かりやすいのはテールランプです。ユニオンジャック柄なら後期以降と考えてよく、あわせて車検証の初度登録年月を確かめると確実です。

平成28年式のミニクーパーはどの世代ですか?

平成28年は2016年なので、F56・F55世代の前期にあたります。最終的には車検証の型式で確かめてください。

F56は故障しやすいですか?

年数や距離によって冷却系やオイル漏れなどが出やすくなると言われます。故障しやすいかは個体差が大きいので、整備記録と保証の有無で判断するのがおすすめです。

XM15やXS20は何を表していますか?

車検証の型式欄に入る記号で、F56・F55世代で使われているものです。末尾の数字は排気量の目安(15は1.5L、20は2.0L)です。

まとめ

この記事の要点
  • F56(3ドア)・F55(5ドア)は2014年からの第3世代で、1つ前のミニクーパー
  • 前期・後期(LCI)・LCI2はテールランプや顔つきで見分けやすい
  • 現行F66と比べると、MTやディーゼルがあり、運転席まわりの作りが違う
  • 中古は価格の安さより、整備記録と保証の有無で選ぶ
  • 認定中古車MINI NEXTなら最大4年・走行距離無制限の保証が付く
MINI買いたいドットコム

MINI買いたいドットコム 編集部

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